「あ…」
唇から掠れた囀りを洩らした彼女は立ち尽くしたまま、手にした缶に力を込めた。
森と妖精
センカがあえて新人区画に降り立ったのは確認の為だ。シックザールがああ言ったのだから、既に自室は自室では無いのだろうと思うものの、此処数ヶ月世話になった部屋に一言も無く去るのは少しばかり薄情が過ぎるのではないかと考えたのである。もしも、まだ己の腕輪で入室出来るようならば、一度くらいは一通り見回しておきたいと思う。サカキの教えもあり、粗末に使った覚えは一つも無いが、それでも何処か落ち度が無いとも言えない。殊、人並みには使用していた冷蔵庫や台所についてはまさか急な移動を申し付けられるとは思ってもいなかったが故に手入れがいつものままになっている。出て行くには相応に、新品とまではいかずとも近い状態で明け渡すべきだろう。隣室のコウタやアリサがいるなら、彼等にも移動を告げておかねばなるまい。
ぽん、と相変わらず暢気な音を合図に開いたエレベーターから踏み出し、蛍光灯の明かりに燐光を散らせた彼は、しかし、数歩歩いた先で、視界の端に佇んだ少女の微かな声に引き止められた。
掠れた細い声は小鳥の囀りより弱々しい。昔、山装う季節に揺れたと言われる秋桜の如き薄紅梅の髪をふわりと揺らし、深い森の緑を映す衣に身を包んだ彼女の姿はその声の小ささも相俟って、見た目よりもより細く華奢に見えた。洩らした声から先、続かない言葉を何とか捻り出そうと青い瞳をしきりに瞬きながら、唇を開閉させる様は慌てた小動物に良く似ている。
「あ、あ、あのっ、あのっ、烏羽センカさん、ですよね…?」
「…はい…?」
上擦って裏返った声音で問いかけてくる彼女はどうやら自分を知っているらしい。ターミナルで情報を共有しているフェンリルでは不思議な事では無いが、さて、自分は彼女を見かけた事があっただろうか?記憶の中で思い起こす日々の中、エントランスに集まる面々を思い浮かべたセンカはその片隅にふらふらまごつく少女の姿を見つけて、ああ、と胸中で声を洩らした。――――確かに見た事はある。だが、接触した事は一度も無い。そんな彼女が、自分にどういった用件だろうか?
小首を傾げた拍子に舞った燐光に、少女はいよいよ焦り出す。既に目が渦巻きだ。
「ああああああのあのあの、わわわ私、決して怪しい者ではなくてですねっ、そのっ、ええとっ!」
必死に言葉を探す恐慌状態の森色少女と、その様を冷静に眺めて首を傾げる銀の白雪。滑稽な光景はまだ終わりそうに無い。
こうしている間にも扉のロックが書き換えられてしまうかもしれないというのに、こんな所で足止めをされるとは何の悪戯だろう。もう部屋の事は忘れてしまえという事なのか。それにしてもこれはどう収拾を付ければ良いのか、方法など、自分にはさっぱり分からない。
「…あの、何か御用で……」
「きゃあぁああああ!喋ったぁぁああっ!?」
中々、失礼な少女である。アラガミだって人語を解すれば喋りもするだろうに。曲がりなりにも、人型を取っているセンカ相手に「喋った」とは何事か。
劈く悲鳴に、きゅ、と刹那、目を閉じ、わんわん鳴る耳の内側に何とか耐えたセンカが再び言葉を紡ぐより早く、薄紅梅の小鳥の早口言葉が細い鈴の音を飲み込んだ。
「わたわた私、お、台場カノンって言いますっ!タツミさんやブレンダンさんと同じ第二部隊なんですけど、貴方とは一度も話した事が無くって…綺麗だなあ、話してみたいなあ、ってずっと思ってて…!だけど、急にあんな事があって…それで…だから…ええっと…だから…」
萎んでいく声に比例して強張った肩が落ち、顔が俯いていく。力を込め過ぎて凹んだ缶が形を取り戻して、ぺこん、と間抜けな音を奏でて笑った。まるで彼女の空回りを嘲笑ったようだ。それがまた恥ずかしかったのか、彼女の顔が一層、俯く。
台場カノン。第二部隊、衛生兵。名前と姿だけならば記憶にあった。無論、今し方、彼女が言った通り、話した事は一度も無いから、書面上の記録を辿っているに過ぎないが、確か、女性にしては珍しい――アラガミであるセンカには女性も男性もあまり関係は無いが――ブラスト銃器に適合している人物だった筈だ。ブラスト系バレットの特性故か、誤射率が高いとタツミがぼやいていて、その肩をリンドウが苦笑いしながら叩いていたのを覚えている気がする。…リンドウ。成る程。リンドウか。
白藍が、ふわり、瞬き、鈴が鳴る。――――彼女が訊きたかったのは、きっとこれだ。
「……申し訳ありません。共に帰還した訳では、無いのです…」
「…え…」
呆然と混乱の嵐を鎮めた緑が顔を上げる。
「先輩の事を訊きにいらしたのでしょう?」
揺れる銀髪に、散っては消える燐光。ぼんやり瞬く白藍を漂白した意識で眺めたカノンは吸う事の出来ない息の変わりに肺に残った空気を吐き出した。
綺麗な、綺麗な、綺麗な人。妖精がやって来た。蛍光灯に照らされ、朧の衣を纏ったような彼の姿を初めてエントランスで見たカノンはぼんやりそう思い、間抜けて開いた口から咥えていたクッキーを落としてしまったものだ。月明かりの如く煌く銀の髪も、その毛先からふんわり舞い上がっては消えていく燐光も、細い身体も、指も、きらきら光る長い睫毛に縁取られた薄い青色の瞳も、全てが綺麗で、遠くから聞いた彼の声音も男性とは思えないくらい澄んだ響きで空気を渡って来た。髪が長ければ、まるでお姫様のようだとはしゃいだかもしれない。そうでなくとも、彼はとても綺麗なのだ。本当に、妖精のように。
彼は御伽の国から人類を救う為にやって来た妖精さん。そう言った時のジーナの顔は少し遠くを眺めていた気がしなくも無いが、カノンの中で烏羽センカという人物はそういう位置付けで認識されていた。
しかし、この妖精さん、見た目に反して相当な手練だとも聞いている。綺麗なだけでは渡っていけないこの時勢、勿論、神機使いであるからには相応の戦闘技術が無ければならない。カノンとてこの細腕でブラスト銃器を抱えながら戦場を駆け回る神機使いだ。新型神機を操る彼が綺麗なだけである筈が無い。聞けば、戦場において舞う姿は艶美且つ爽快。己の置かれた血臭の満ちる舞台を忘れるような様であると言う。
見てみたい、と頬を膨らませる自分を前にタツミが得意げに、あれは良かった、これは凄かった、と自慢するものだから、一向に呼びが掛からない事にもやもやして、此処最近は腹癒せ紛いの誤射すらあったくらいだ。全く、あれはタツミが悪い。中々、話しかけられない内にリンドウが妖精に恋をしたと噂が広まり、ついには熱烈な告白劇が日々のちょっとした催し物になり、けれど、妖精と接点の無い自分はちっとも話についていけなかった。悔しくて、寂しくて、いつか、妖精と恋の話をしてやる、と意気込んでいたというのに、そんな「いつか」はある日突然、来なくなってしまった。
あの日の衝撃と落胆と恐怖は忘れもしない。あまりに当たり前に帰って来ていたリンドウと妖精が帰って来なくなった日。彼等はとても強いから、帰って来ない日など来ないと思っていた自分が酷く傲慢な人間だったのだと思い知らされた日。どんなに強い人でもこの世界は容赦無く飲み込んで見せるのだと改めて認識した。きっと誰もがそうだったのだろう。あのシュンやカレルですら、苦虫を噛んでいたのを覚えている。ぽつりと、あいつ、死んじまったのか、と呟いていた相手が一体どちらに向かってだったのか定かではないが、それは確かに悼みの情であったに違いない。
それから数週間。世界に溶けたとばかり思われていた妖精が、妖精だけが帰って来た。彼の傍らには愛しげに銀色を眺める黒髪の長身も、よく整えられた毛並みが美しい仔虎もいない。ただ、彼だけが帰って来た。気がつけばいつでも同じ視界に入る距離にいた彼等だったから、銀色だけがそこにある事が不自然にも思えて、歓喜したものの、同時に落胆もしたのは何もカノンだけではなかっただろう。
そして、きっと、妖精はその落胆にも気付いていて、こんな風に小首を傾げて見せたのだ。――――なんて、酷い人間だろう、自分は。
「違い、ます」
ぽつん。柔らかな沈黙に言葉が沈む。
「いえ、違う…訳ではないんです。でも…貴方に…そういう顔を、させたい訳では、なくて…」
また俯いた視界に写り込んだりんごジュースの缶が汗をかいて、伝った丸い水滴が指に触れて潰れた。
傷つけたのだと、思う。あまりに慌て過ぎて、彼の心境がどういうものかも考えずに。妖精は人間なのに、妖精だから大丈夫だと驕って。それでも静かに柔らかな花弁を閉ざして拙い言葉を待ってくれる妖精は、多分、とても優しい人なのだろう。
手に力を込めた拍子に凹んだ缶が情けない音で悲鳴を上げる。諦めたような嘲笑が口端を彩った。
「…私、酷いですね。ごめんなさい。きっと、リンドウさんの事を聞きたかったのもあったんだと思います。でも…言い訳っぽいですけど、それだけじゃなくて…本当に、貴方と話をしてみたかったんです」
「……話、ですか…?」
返されて、今度は少し嬉しそうに思い出し笑いを浮かべながら頷く薄紅梅。
「はい。例えば、恋の話とか」
あのリンドウさんが一生懸命、アタックしてましたよね。口にした瞬間、前に立つ銀色が跳ねたような気がして、俯いたままのカノンの頬は楽しさで染まった。――――うん。これは楽しい。もっと早く、話しかけていれば良かったと思う。けれど、もうこの話は出来ないのだ。だって、彼の隣にいるべき人が、もういない。行動が遅すぎた。
「私、いっつもこうなんです。まごまごしている間に時期を逃しちゃったりして…ご挨拶だって、時間が沢山あった筈なのに…よりにもよって、こんな凄くタイミングの悪い時に…してみたりとか…」
滲んで来た視界を瞬いた拍子に睫毛から逃げた雫がまだ手を掛けていないプルタブに落ちる。弾ける塩水が刹那、蛍光灯に煌いた。
ぺこん。ぷこん。凹む未開封のアルミ缶。震える手。
「リンドウさんにだって…沢山お世話になって、助けて貰って…なのに…なのに…まだ一つも恩返し出来てないんです……あんなに助けて貰ったのに…まだ、一つも…」
いつか返せると、思っていたのに、そんな日はもう永遠に来ない。今回も自分は遅すぎて、大切な機会を永久に失ってしまった。暢気に構えているように見えた自分はその実、酷く傲慢なだけだったのだろう。いつか出来る、いつか返せる、いつか、いつか、いつか。ただ待っているだけの自分。だから、罰が当たったのだ。いつかなんていつまでも無い。思い知らされた時には、やっぱり遅かった。
「だから、私、きっと、貴方とお話する事で取り戻そうとしたんです…」
これは傲慢の成し得た、酷く自分勝手な、自己満足の為の行動だったのだと今更、思う。そもそも、こんな時に話しかける必要は何処にも無いのだ。帰還したてで体調も思わしくないであろうに、心労を増やすなどもっての他。噂で部隊長に昇格したと聞いたが、その祝辞を捧げるにしても彼が戦線に復帰してからでも遅くは無かった筈だ。今は休ませてやるのが真心というものだろう。タツミ達も配慮しているのか、無理に連絡を取ろうとはしていない。自分もそれに倣うべきだったのに、つい我侭が掠れた声で彼を引き留めた。焦りが抑え切れないくらいにそれを膨張させたのだ。そうして、それに屈服してしまった自分は彼を困らせて傷つけている。自責の念に駆られているというにも傲慢過ぎる行いだ。
怒るだろうか?なんて自己中心的な奴だろうと罵るだろうか?氷のような白藍の双眸で、御伽噺の雪の女王のように美しく憤るだろうか。
俯いたまま、ぼんやり思うカノンの耳朶を澄んだ音色が撫でたのは、プルタブに弾けた小さな粒が結露に溶けた頃。
「…そうだとして、僕にはあまり理解出来ません」
「え…?」
吐息に交えた疑問符が唇を開かせる。上げた視界に映る、茫洋とした淡い氷の色。長い睫毛がゆるりと瞬く様が恰も羽根がはためくよう。散った燐光に思わず、溜息が洩れる。
「人間の感情に聡く無いのです。わかるのは、貴方が僕との会話を望んでいた事と、先輩に恩を返したいを思っていた事と、」
それから。区切る一言すら美しく思えて、みっともなく口を半開いた彼女の手を、妖精は何気なくふんわりと指差した。
「貴方のジュースの缶がそろそろ破裂しそうな事くらいです」
ジュースの、缶。ジュースの缶?瞬間、何を言われたのだか見蕩れるばかりの頭では理解出来なかったカノンはぎゅ、と手に力を込めて――――気付いた。ジュースの缶!ジュースの缶だ!この手の中の、ジュースの缶!
「え、え、えええええっ、うわっ、す、すみません!私ったら!!」
気付けば、握り締めていた未開封のりんごジュースはめこめこのぼこぼこ。これでは開ける方が危ないかもしれない。いや、しかし、買った以上、飲まない訳にもいかない。ノルンのデータベースにあったが、この世には勿体無いお化けというものがいるらしいのだ。そんなものに枕元に立たれた日にはジーナの部屋に駆け込むしかない!不眠に悩んで任務に支障をきたすなど、到底、あってはならない事だ。これ以上、周囲に迷惑を掛けるなど、真っ平御免である。
迷惑といえば、嗚呼、そういえば、もう任務に出立する時間だった気がするが、どうだっただろう。
「あわわ、どうしよう、どうし…」
「カノン!てめえ、まだこんな所にいやがったのかよ!」
今にもガスが抜ける音が聞こえて来そうな缶を両手で弄ぶカノンを叱咤する声が大気を殴ったのは丁度、宙に放ってしまったそれが手に触れた時だ。大声に肩を飛び上がらせた彼女が何とか手中に収めた缶を握り、振り向けば、赤い髪の青年が同じ色の瞳を苛立たしげに細めてこちらを睨んでいた。その後ろに佇む金髪の青年が、鬱陶しげに前髪を払って同じくこちらを見据えている。
センカも、彼等には見覚えがあった。以前、エントランスでこの身を嘲った、あの二人だ。
「…シュンさん、カレルさん…」
高い声で名を呼ぶカノンの暢気な様子にただでさえ険しい彼等の顔が殊更、歪む。――――気に喰わない?違う。ただ彼女に対する苛立ちだ。こちらには欠片も意識が向いていない。
そうセンカが認識したと同時、足早にカノンの前へ歩を進めたシュンの怒声が新人区画の廊下を揺るがせた。
「おっ前は、何でまだこんなとこにいるんだよ!もう出撃する時間だろーが!!」
「そっそっ、そんな事言ったって、シュンさん達だってまだ此処にいるじゃないですかぁ」
成る程、どうやらカノンは彼等と任務があるらしいが、彼女の遅刻を咎めているのかと思えば、どうやらそれも違うように思える。どちらにせよ、己が関与する事ではないだろう。この件に関して部外者であるセンカが出来るのは傍観のみだ。
しかし、耳鳴りどころか、鼓膜を突き破る音量で怒鳴り散らすシュンの声は如何な鈍感でも目が覚めるに違いない。前に佇んでいるだけの自分ですらこうなのだから、耳に直接、叩き込まれたカノンは堪ったものではないだろう。先のカノンの叫びとは違う意味でわんわんしてきた耳を少しばかり眉を顰める事でやり過ごしたセンカは素知らぬ顔で歩み寄ってくるカレルに目を向けた。金色を頬に滑らせた億劫そうな横顔が傍らに並ぶ。
慣れたやり取りなのだろう。涼しい顔で空気の振動を逸らす彼は時計を見ながら鋭く踵を鳴らして注意を促す。
「おい、遅れて報酬が減らされるなんざ、俺は御免だからな」
「当たり前だ!おら、行くぞ!!」
「いっ、痛いです!引っ張らないで下さい!痛いです〜!!」
賑やかに離れていく三人を密かに見送るセンカの視線の先で重々しい金属の擦れる音が響き、騒がしい一団がエレベーターの中へ踏み入れようとする瞬間、不意に足を止めたカレルがブーツの踵を高く鳴らして踵を返す。
振り返る黄玉に映る白藍が僅かに見開いていて、初めてまともに見る存外、綺麗な面にカレルの瞳が細まった。小首を傾げる仕草に合わせて散る燐光が眩しい。だが、それを素直に綺麗だと受け止められるかといえば、己の性格では明らかに否だ。何せ、自分は捻くれている。
脳裏で嘲笑を零した彼の口から飛び出した言葉は恰も針か槍の如く。
「…大出世の部隊長様が新人区画に何の用かは知らねえが、お前の部屋の荷物なら係の奴等が運び出してたぜ」
もう何にもねえよ。吐き捨てるように言い放ち、最後に乗り込んだカレルが押した閉扉ボタンによって閉じ行く扉の向こうに無表情ではない銀色の姿を見たカノンは、その日の夕方、母親にこう言って一筋、涙を零した。
網膜に焼きついたのは、眉を顰める事も無く、ただ俯いて床を見た白藍の双眸。
お母さん、今日、とても綺麗で、とても寂しそうな妖精に会ったの。
きっと、いなくなってしまった王子様を探しているんだわ。
やっと出せたカノンさんの回。副題は勿論、森ガールと不思議妖精の略ですよ(色々ぶち壊しだよ)
カノンさんといえば、個人的にはリンドウさん殉職後の「まだ何も返せてないんです」がやたら印象に残っていたので此処で採用。…台詞をメモるのを忘れてうろ覚えなんですけど、気にしやすいカノンさんらしい言葉だったと思っています。
配属の初期から挨拶してくれた原作と違って当家ではタイミング悪く今、挨拶させてみたりしましたが、新型の感情や周囲の状況を他とは違った方面から見てくれる貴重な人じゃないかと今から少し期待していたり。…まあ、出番云々の関係で書く機会はそう多くはないでしょうがね!!がっくり!(ぇえええ)
そんなカノンさんの新型さん認識は妖精さん、という訳で…この辺りはファンシー好きそうな性格を反映してみました。あえてお姫様じゃないのは物語よりおとぎ話が好きそう、という勝手な想像からです(笑)
最後に出てきた二人については……うん。もう新型の中では風化してそうな二人ですね。
詳しい事はまたちゃんと出せた時にでも。
2012/05/17 |